林檎(りんご) (秋の季語:植物)

     りんご 紅玉 ふじ

林檎(りんご)
37秋の季語・植物・りんご(林檎)【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 言わずと知れた赤くて甘い果実。
 切って食べたり、丸かじりにしたりするほか、ジュースや菓子の材料ともなる。
 青森や長野で生産量が多い。


季語随想
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林檎(リンゴ)の見た目と甘さについて

 子供のころから、林檎は赤ければ赤いほど、甘いものなのだと思っていました。
 しかし、最近、林檎の赤さは、果皮が日焼けしたものであり、甘さとはあまり関係がないのだということを聞きました。
 と、いうより、赤く日焼けさせるために、果実の周囲の葉をむしり取ってしまった林檎よりも、葉をむしらずにたっぷり栄養を与えてやった、ところどころ黄色い林檎の方が、むしろ甘いものだと教わりました。

 林檎の甘さは、鮮やかな赤ではなく、赤の下地にある色で見極めた方がよいというのです。
 つまり、赤の下地がまだ緑がかったものは未熟で酸っぱく、黄色くなったものは、よく熟れて甘いのだそうです。

 私は、このことを知った分だけ、ちょっぴり人生を豊かにすることができました。

 「知る」ということは本当に素晴らしいことであり、「知らぬ」ということは、ずいぶん、損なことだとつくづく思います。

 これからも、「知る」ということには、貪欲であり続けたいと思います。

「知りたい」と思う心がある限り青春です!


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 林檎はとてもなじみ深い果物ですが、俳句の季語としては扱いづらい曲(くせ)者です。

 林檎はたくさんの顔を持っています。
 時には愛らしい赤い実であり、
 時には硬くて大ぶりな果物であり、
 時には寒い東北の田舎から都会へやってきた小娘であり、
 時にはどこか西洋の気品がある大人の女でもあります。

 あまりに多くの顔を持つだけに、「林檎」といったらこの俳句というような名句はまだ生まれてないように思います。

 ですから、あなたの詠んだ林檎の佳句が、日本のすべての林檎の句を代表する不朽の名句になる可能性もあります。

 とにかく多作を心がけ、いろいろな林檎の魅力を引き出してみましょう。


  夕映えへ林檎流るる最上川 (凡茶)

  酸き林檎かじりてチェスの一手得る (凡茶)



≪おすすめ・俳句の本≫

俳句で楽しく文語文法 山西雅子著
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■ 文語文法を学ぶことと、俳句を鑑賞することが同時に楽しめます!

 文語文法(古語文法)の得意、不得意は、俳句の世界に足を踏み入れるか否かを決める際、結構、気持ちを左右するものです。

 私も理系学生でしたから、大学の俳句会に入る前、文法も知らずに俳句なんか始めても恥をかくかもしれないと、少し躊躇しました。

 左の本は、古今の俳句を例にとって、文語文法をやさしく丁寧に解説してくれる本です。私のような文語文法に自信のない俳人の、心強い味方です。



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posted by 凡茶 at 01:19 | Comment(0) | 秋の季語(植物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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