河豚(ふぐ) (冬の季語・動物)

     ふく ふぐ鍋 ふぐちり てっちり ふぐ刺

河豚(ふぐ)
46冬の季語・動物・ふぐ【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 おちょぼ口で腹が膨れ上がっており、見た目がなんともユーモラスな魚。
 
 引き締まった白い身や、ゼラチン質の皮は極めて美味であるが、肝臓や卵巣などには猛毒があるので、ふぐ調理師免許を持った料理人が調理しなければならない。

 「当たると死ぬ」ことから「鉄砲」が連想されるため、ふぐ鍋(ふぐちり)を「てっちり」、ふぐ刺しを「てっさ」と呼んだりする。

 名産地の下関では、「ふく」と呼ぶ。

ふぐ鍋(ふぐちり・てっちり)
46冬の季語・動物・ふぐ(ふぐ鍋・てっちり)(ウェブ).jpg
        デジカメ写真


季語随想
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 私が知っている限り、ふぐより旨い魚は無い。

 しつこさは皆無なのに旨みの豊富な白身は引き締まっており、ふぐちりでも、ふぐ刺しでも、存分にプリプリ感が味わえる。
 ポン酢、あさつき、もみじおろしでいただきたい。

 また、ふぐの白子は濃厚でとろけるような旨みが味わえる。
 値は張るが、何年に一度かはどうしても食いたい。

 私は、大阪で弟と、浅草で親友とふぐの白子の味わったことがあるが、フランスのストラスブールで食べたフォアグラにも、決して負けていない味であった。

 こんなに旨い魚なのだから、もし猛毒さえなかったら肝もきっと旨いに違いないが、美食のために死ぬわけにもいかない。

 そこで、私は、ふぐの代わりに「かわはぎの肝」を楽しむようにしている。
 ゆでた肝を醤油に解いて、刺身につけて食うのが一般的であるが、一度は、醤油に解かずに、塊のまま味わってみてほしい。
 これまた、ふぐの白子に勝るとも劣らぬ美味である。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 ふぐを詠んだ俳句には、「ユーモラスな丸い姿」を詠んだ句や、背後に「毒」を意識させる句やが多いようです。

 次の加舎白雄(江戸時代中期の俳人)の句は、どちらかというと前者でしょうか?

  河豚提げて竹の中道誰が子ぞ (白雄)

 次の句は後者です。作者は私です。

  ふぐ刺しを貼る贋作の大絵皿 (凡茶)

 「姿」「毒」のどちらを詠むにしても、ふぐの俳句には、遊び心があるとよいですね。



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posted by 凡茶 at 04:49 | Comment(0) | 冬の季語(動物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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