秋刀魚(さんま) (秋の季語:動物)

     さいら

秋刀魚(さんま)
36秋の季語・動物・秋刀魚(さんま)【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 秋刀魚(さんま)は、8月頃北海道近海に現れ、その後徐々に群れを南下させる回遊魚。

 日本の庶民の秋の食卓には欠かせない魚である。

 脂の乗った身の旨さと言ったら、飯も酒も止まらなくなるほどだが、内臓はほろ苦い。
 筆者(凡茶)は骨も炙って酒の肴にする。


季語随想
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 秋刀魚はやっぱり焼くと旨い。
 すだちを絞って、大根おろしと醤油でいただきたい。

 味噌とショウガと生の身をあえて「なめろう」にするもよし。
 我が家では、ごま油、すりごま、コチジャンなども加え、韓国風にして食べたりもする。

 大学時代は、秋刀魚の蒲焼き丼が学食の名物だった。
 からりと揚げて、甘辛いタレに浸したものが丼に乗っけられる。
 うな丼にも負けない逸品だった。

 こんなに秋刀魚は旨いのに、値段は実に安い。
 豊漁の秋などは、五匹が百円で売られてたりする。

 もし、魚の名前と値段をまったく知らない人を百人集めてきて、鯛、伊勢海老、大トロ、秋刀魚の味比べをさせたら、秋刀魚が一番人気を集めるかもしれない。

 もし、一人当たりGNIではなく、「値段あたり美味さ」なるものが計算できたら、秋刀魚は断トツのトップになるのではないか?
 お得な魚である。

 ところで、昨今は秋刀魚をめったに食べられない人が増えているようだ。
 焼けば秋刀魚の匂いが家中に染みついてしまうからだ。

 昔は都会から田舎へ帰省したら、まずは郷土料理が食いたくなるものだった。

 しかし、今は実家に帰ったら、何よりも焼いた秋刀魚を食いたくなる男も多いはずだ。

 秋刀魚は近いようで遠い存在になってきているのか…?


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 俳句は、十七音という短い詩文です。
 ゆえに文字であらわせなかった部分、すなわち言外の情趣が佳句であるか、駄句であるかを左右します。

 秋刀魚(さんま)という季語は、俳句の言外に、日本人、それも庶民の日常を描きだす力を持っています。

 秋刀魚という季語を積極的に使って、庶民の暮らしの持つ、力強さ、悲哀、したたかさ、優しさなど、いろいろな側面を描いていきたいものです。


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posted by 凡茶 at 03:11 | Comment(0) | 秋の季語(動物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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