春着(はるぎ) (新年の季語:生活)

     春衣 春小袖 正月小袖 初衣裳

春着
54新年の季語・生活・春着【イラスト】.jpg
    パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 新年(正月)に着る晴れ着のこと。
 主に女性の晴れ着をさす。
 着ている人も、見ている人も華やいだ気分になる。


季語随想
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 お正月、せっかく春着で身を包んだら、心にも華やかな春着を着せてやりましょう。

 他人の目に映る自分像を気にしてクヨクヨしたり、自分の目に映る他人像と自分を比べてイライラするのをやめる!

 そうすれば、心も華やかな春着を着こんでくれるはずです。

 せっかく心に着せた春着は、正月が終わっても脱がずに着続けましょう。

 心が華やいでると、自分を取り巻く空間も時間も、華やぎ続けるでしょうから。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 与謝蕪村の弟子、高井几董の次の俳句を見てください。

  蛤の煮汁かかるや春小袖 (几董)
      蛤=はまぐり。

 蛤の煮汁が掛かるという極めて日常的な景、つまり「ケ」を詠んでも、春小袖という華やか新年の季語が、俳句を「ハレ」のものに昇華させています。

 春着のという「ハレ」の季語を、「ケ」の景(日常)と取り合わせてみるのは、得策のようです。

 一方、私は、「春着」という「強いハレ」に、金平糖(こんぺいとう)という「ささやかなハレ」を取り合わせて、一句をまとめてみました。

 これはこれで、まあまあの句になったと自負しています。

  春着子の輪の中に置く金平糖 (凡茶)



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posted by 凡茶 at 22:19 | Comment(0) | 新年の季語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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