嫁が君 (新年の季語:動物)

      よめがきみ

嫁が君
56新年の季語・動物・嫁が君【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 正月の三が日の間は、ネズミのことを「嫁が君」(よめがきみ)という。

 縁起を担ぐために使用を避ける言葉を「忌み詞」(いみことば)というが、その避けた言葉のかわりに用いる言葉も忌み詞といわれる。

 つまり、嫁が君は、正月の間のネズミの忌み詞である。

 「無し」を連想させる「梨」のかわりに用いる「ありの実」も、「悪し」を連想させる「あし(葦)」のかわりに用いる「よし(葭)」も忌み詞である。


季語随想
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 害獣とみなされがちな鼠を、めでたい正月の間は「嫁が君」などと親しみをこめて呼ぶ…

 そんな、粋な文化、洒落た文化こそ、日本が世界に誇れる宝だと思います。

 高いGDPや、最高水準の科学技術にも負けない、日本が大切にしたい宝だと思います。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 「嫁が君」という季語を使った俳句は、ネズミに対する愛情を、たっぷりこめて詠みたいものです。

 それもユーモラスに詠むと、季語の真価が出ると思います。松尾芭蕉の、次の俳句を見てみましょう。

  餅花やかざしにさせる嫁が君 (芭蕉)

 正月用に飾った餅花(丸めた餅を木の枝にたくさん飾ったもの。繭玉)の枝を引きずっていくネズミを見て、「嫁が君が、餅花の枝をかざし(髪飾り)として頭に挿しているよ」と詠んだのです。

 ほほえましいですね。

 次のは私の俳句です。

  あやとりの富士を見に着し嫁が君 (凡茶)



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posted by 凡茶 at 22:23 | Comment(0) | 新年の季語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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