扇風機 (夏の季語:生活)

     せんぷうき

扇風機
24夏の季語・生活・扇風機【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 電気の力ではねを回し、涼を求める人に風を送る機械。
 クーラーの普及で扇風機を置かない家も増えてきたが、田舎の古い家や都会の安アパートでは今でも大活躍している。 


季語随想
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 私の家には未だクーラーが無い。

 私の家は標高800mの高冷地にあり、真夏でもそれなりに涼しいというのが一つ目の理由。
 クーラーは高くて買う気にならないというのが二つ目の理由。

 そして三つ目にして最大の理由は、私は扇風機の風が大好きなのである。

 子供の頃、遊んで帰ってくると棒付きのアイスをしゃぶりながら、扇風機の風で汗を乾かした。
 この時間が大好きだった。

 今でも、扇風機の前に横たわって、体の熱を冷ましている時間は、騒がしかった頭の中がだんだん暇になって、ひたすらボーッとすることができる。
 さすがに子供の頃のように、強風ボタンを押したまま何時間でも涼んでいるということはなくなったが。 


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 扇風機という季語は、風を得に来た人の汗など、真夏のさまざまな事物を連想させる力を持っています。

 さらに、クーラーが普及した近年は、扇風機は古い民家やアパートに残っていることが多く、レトロなイメージも帯びています。

 ですから、あまり凝った言葉や表現にこだわらず、見たままの景を写生するだけで、夏の庶民生活が生き生きと伝わる俳句ができると思います。

  ゆりかごに向けて昭和の扇風機 (凡茶)



≪おすすめ・俳句の本≫

俳句の宇宙 長谷川櫂著
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■ 俳句は深くて、面白いなあ… 心からそう思えた本でした!


 最も私の心をとらえたのは第四章「間について」
 この章を読み、俳句の「切れ」を「間」と捉え、その「間」をじっくり味わおうとするようになってから、既に目にしていた名句が、それまでとは違って見えてくるようになりました。

 また、第七章「宇宙について」も、面白くてあっという間に読んでしまいました。
 この章で、「造化」というものに関する著者の考え方を読んでから、芭蕉の時代の句に接する際は、その句が生み出される場としての「造化」というものを読み取ってみようと意識するようになりました。
 もちろん、私ごときが読み取ろうと思って読み取れるような浅いものではないのですが…

 とにかくこの本は、
 「自分が足を踏み入れた俳句の世界は、どこまでも深いんだなあ。そして、深みに潜れば潜るほど、新しい面白みに接することができるんだなあ… 」
 そんな気持ちにさせてくれる一冊でした。



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posted by 凡茶 at 01:31 | Comment(0) | 夏の季語(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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