かじけ猫 (冬の季語:動物)

     竈猫(かまどねこ) 炬燵猫(こたつねこ)

炬燵猫(こたつねこ)
44冬の季語・生活・炬燵(こたつ)(ウェブ)ミニ.jpg
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
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 寒さでかじかんでしまい、日向など暖かい場所にじっとしている猫のこと。

 温もりの残る竈(かまど)の灰に埋もれてじっとしていれば竈猫。

 炬燵(こたつ)の中や、炬燵布団の上にいれば炬燵猫。

 そもそも猫は熱帯の生き物であるから、寒さが大の苦手である。

 真冬、野良猫たちが陽だまりに数匹ほど固まって、暖めあっているのを見ると、なんだか愛おしくなる。
  

季語随想
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 上に写真を載せたわが家の猫は、私の母の膝の上が大のお気に入りである。

 冬、母が炬燵(こたつ)にあたると、別の部屋にいてもすぐにやってきて、母の膝の上に乗る。
 一度乗ると、一時間でも、二時間でも、そのまま背中を摩らせている。

46冬の季語・動物・炬燵猫(こたつねこ)【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


 ところで、今夜は実に楽しいひと時を過ごすことができた。
 と、いうのは、母に算盤(そろばん)を習うことができたからだ。

 母は算盤が達者で、5ケタでも6ケタでも、掛け算でも割り算でも、ものすごい速さで計算してしまう。
 そんな母も、ここ数年は算盤に全く触っていなかったらしいのだが、今夜は、掃除の際に、どこかに埋もれていた古い算盤を見つけたらしく、嬉しそうに珠(たま)をはじいていた。

 私は、算盤など全く使わずに人生を歩んできたが、今夜は、何やら無性に算盤というものをはじいてみたくなり、母に使い方を教わることにした。
 やってみるとこれがなかなか面白い。
 夢中になって、何度も、何度も、足し算ばかりを繰り返した。

 私はものを教えることを生業(なりわい)にしてきたので、人にものを教わるのは久しぶりのことであった。
 教わった通りに珠を動かし、見事に計算があったときの喜びは一入(ひとしお)だ。

 「教わる」快感を味わうことができたのは、子供のころ以来かもしれない。
 「教わる」とはなんと楽しいことなのだろう。

 私の人生は「学ぶ」「教える」の繰り返しであったが、ここに「教わる」ということを積極的に取り入れていけば、また違った方向に自分を成長させられるかもしれない。

 さて、私と母が算盤に夢中になっている間、わが家の猫は、いつものように大あくびをしたり、眠ったり、体をなめたりはせず、興味深そうに珠がはじかれるのを見つめていた。
 猫は猫なりに、母に算盤を教わっているつもりでいたのだろうか?

  算盤を見てゐる膝の炬燵猫 (凡茶)



季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 かじけ猫、竈猫(かまどねこ)、炬燵猫(こたつねこ)という季語からは、「をかし」も「あはれ」も感じます。
 ただ、次の俳句は、若干「をかし」が強い気がします。

  算盤を見てゐる膝の炬燵猫 (凡茶)

 対して、次の俳句は、「あはれ」の方が強い気がします。

  お手玉の横で丸まるかじけ猫 (凡茶)

 ほほえましく、かつ、愛おしい猫の姿が詠めると良いでしょう。


≪本の特集・猫好き以外は読まないでね。≫




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posted by 凡茶 at 05:58 | Comment(0) | 冬の季語(動物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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