げんげ(紫雲英) (春の季語:植物)

     蓮華草 れんげ草 れんげ れんげ畑
     げんげん 五形花(げんげばな・げんげんばな)
     げんげ田

げんげ
17春の季語・植物・げんげ(紫雲英).jpg
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
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 中国原産のマメ科の花。
 蓮(ハス)の花に似たピンクの可愛らしい花をつけるので、蓮華草(レンゲソウ)とも言う。

 秋の刈田にげんげの種を蒔いておいて、春に花が咲いてから鋤きこんでやると良い肥料になる。
 また、栄養価が高いため、刈り取れば家畜の飼料にもなる。
 ゆえに、かつての春の田んぼには、ピンクのげんげが一面に咲きそろい、それは美しい光景となったが、化学肥料が一般的となった現代においては、そうした光景を見ることも少なくなった。


季語随想
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 よく晴れた青空の日に、げんげ田の中を散歩するのが気持ちいいことは言うまでもない。
 しかし、少し曇った日にげんげ田の中を歩くのも、なんだか心が穏やかになる気がして、捨てがたい。
 と、言うより、私個人は、げんげ田には青空より曇り空の方が、むしろ似合っているような気がする。
 なぜだろうか?

 それは、ピンクという色とグレーという色が、互いに相手の色の持つ優しさを引き立て合う、とても相性の良い色であるからかもしれない。
 つまり、げんげのピンクと曇り空のグレーは、そこにいる者の心を安らかにしてくれる最高の組み合わせなのだ。

 以前、フランスの画家マリー・ローランサンの絵を見たときも、同じような感覚をおぼえた。
 彼女の絵にはピンクとグレーがよく使われており、観ている私には、この二色の取り合わせが実に優しく心にしみてきた。

 私も、ピンクとグレーのある景を俳句に詠んで、優しさ、安らかさ、落ち着きなどを表現することに挑戦していきたい。

  げんげ野に馬の晩年薄曇る (凡茶)


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 私がげんげ(紫雲英)という季語で俳句を詠むときは、田や畑を埋め尽くすピンクの絨毯を連想させるような句になるよう、心がけています。
 つまり、空間的な広がりの表現を、とても大事に考えています。

  げんげ田に放ちて追へり竹とんぼ (凡茶)


≪おすすめ・俳句の本≫

新版20週俳句入門 藤田湘子著
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■ どこに出しても恥ずかしくない俳句を詠めるようになる本です

 昭和63年に出された旧版『20週俳句入門』があまりにも優れた俳句の指導書であったため、平成22年に改めて出版されたのが、この『新版20週俳句入門』です。

 この本は、
   〔型・その1〕 季語(名詞)や/中七/名詞
   〔型・その2〕 上五/〜や/季語(名詞)
   〔型・その3〕 上五/中七/季語(名詞)かな
   〔型・その4〕 季語/中七/動詞+けり

 の4つの型を、俳句を上達させる基本の型として、徹底的に読者に指導してくれます。

 これらをしっかり身につけると、どこに出しても恥ずかしくない俳句を詠めるようになるでしょう。

 王道の俳句を目指す人も、型にとらわれない斬新な俳句を目指す人も、一度は読んでおきたい名著です。





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posted by 凡茶 at 05:22 | Comment(0) | 春の季語(植物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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