初夏 (夏の季語:時候)

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     夏の始め  夏始め(なつはじめ)

初夏
21夏の季語・時候・初夏.jpg
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
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 立夏(5月6日頃)から芒種(6月6日頃)の前日までを初夏と言う。

 初夏は日の光が最も強くなる季節であり、草や木はその光をたっぷりと吸収して、すくすくと成長する。
 ゆえに初夏は、野山も街中も、いきいきとした緑、瑞々しい緑でいっぱいになる。
 そうした緑の中を渡ってくる風は、実にかぐわしく、そして清々しい。


季語随想
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 出無精な私でも、初夏ともなるとさすがに太陽の光が恋しくなり、家の外へ出てみたくなります。
 木々や草花が恋しくなり、家の外に出てみたくなります。

 そんな時私は、緑いっぱいの湖畔のジョギングロードを、えっちらおっちら歩きます。
 ジョギングロードですが、私は、決して走りません。
 マイペースで、ひたすら歩きます。

 初夏の湖畔のジョギングロードには、私のようなウォーキング派が他にもいっぱいいて、背伸びをしたり、写真を撮ったりしながら、思い思いに歩いています。

 歩くのもなかなかいいものですよ。
 ゆっくり歩いていると、走っている人よりも長い時間、木々の若葉の香りを楽しむことができますからね。
 かわいらしい花を見つけたり、めずらしい鳥の声をゆっくり聞けたりもします。
 
 ただ、軽快に走っている人を見ると、やっぱり憧れますし、少し嫉妬もしますね。
 自分も風を切りながら、かっこよく走ってみたいなあって思います。
 学生時代の元気いっぱいの体が無性に懐かしくなったりして…。

 いろいろな感情が胸に湧いてきます。
 いろいろな感情が胸に湧いてきますが、湖の方からときおり吹く心地よい風を浴びるたびに、私はふと気付きます。
 私は走ることよりも、歩くことの方が好きだから歩いているのだと。

 えっちらおっちら歩く私を、いろんなランナーが抜き去っていきます。
 私より年上のランナーもたくさんおられます。
 小さな子供もいます。
 見た目は華奢な若い娘さんたちも、汗をキラキラさせながら、次々と走り去っていきます。

  スパッツにブルマに抜かれ風の初夏 (凡茶)


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 初夏は光と緑の季節です。
 野山も、街も、光と緑で満ちています。

 ですから、人々の心も、当然明るく、すがすがしくなります。

 明るく、すがすがしい心で暮らしていると、ちょっと嬉しい発見や、ちょっと楽しい体験を、いっぱいするようになります。
 そんな瞬間を、積極的に俳句に詠んでいきましょう。

  オーブンの熱残る菓子初夏の風 (凡茶)

 また、初夏と言う季語を用いると、いささかねっとりとした内容を詠んでも、さわやかに鑑賞できる俳句に仕上がります。

  助手席に香りの残る初夏の朝 (凡茶)



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posted by 凡茶 at 15:18 | Comment(0) | 夏の季語(時候) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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