青嵐 (夏の季語:天文)

     あおあらし せいらん

青嵐
22夏の季語・天文・青嵐.jpg
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
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 青嵐は、青々と茂った木々の葉や草を揺さぶって吹く強い風。
 「あおあらし」とも「せいらん」とも読むが、前者(訓読み)で詠まれた俳句の方が多い。


季語随想
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 青嵐を浴びると、「強い男」になりたいと思う。
 「怖い男」なんかじゃなくて、「強い男」になりたいと思う。

 分別のない、獣の荒々しさを「強さ」と履き違えている男が多い。
 獣の荒々しさは「強さ」ではなく、「怖さ」だ。

 私は、人間らしい深い優しさのある、「強い男」になりたい。

 青嵐に揺さぶられると、胸の中に凛としたものが宿る。

  小便も野伏の如く青嵐 (凡茶)
      野伏=のぶし。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 青嵐という季語からは、清涼感に加え、激しさや勇壮さを感じます。
 草木の香をたっぷり含んだ青嵐に全身を洗われると、胸の中の鉛が吹き飛ばされ、明日へ向かうエネルギーが漲ってきます。
 
 この季語を用いる時は、さっぱりとして、かつ力強い俳句を目指したいものです。

  並べ干すちび柔道着青嵐 (凡茶)

  年来の髭捨てし面青嵐 (凡茶)
      年来=ねんらい。長年の意。 髭=ひげ。 面=つら。顔のこと。



≪おすすめ・俳句の本≫

俳句の宇宙 長谷川櫂著
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■ 俳句は深くて、面白いなあ… 心からそう思えた本でした!


 最も私の心をとらえたのは第四章「間について」
 この章を読み、俳句の「切れ」を「間」と捉え、その「間」をじっくり味わおうとするようになってから、既に目にしていた名句が、それまでとは違って見えてくるようになりました。

 また、第七章「宇宙について」も、面白くてあっという間に読んでしまいました。
 この章で、「造化」というものに関する著者の考え方を読んでから、芭蕉の時代の句に接する際は、その句が生み出される場としての「造化」というものを読み取ってみようと意識するようになりました。
 もちろん、私ごときが読み取ろうと思って読み取れるような浅いものではないのですが…

 とにかくこの本は、
 「自分が足を踏み入れた俳句の世界は、どこまでも深いんだなあ。そして、深みに潜れば潜るほど、新しい面白みに接することができるんだなあ… 」
 そんな気持ちにさせてくれる一冊でした。



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posted by 凡茶 at 15:12 | Comment(0) | 夏の季語(天文) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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