かき氷 (夏の季語:生活)

     氷水(こおりみず・こほりみづ) 夏氷 
     宇治金時

かき氷(宇治金時)
24夏の季語・生活・かき氷.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 削った氷に、甘いシロップをかけた夏を代表する甘味。
 かつては、鉋(かんな)で氷を削って作った。

 赤いイチゴ味、緑のメロン味、黄色のレモン味などが定番だが、最近はハワイアンブルーのシロップをかけたかき氷も見られる。

 様々な種類のかき氷がある中で、抹茶のシロップとゆで小豆をかけた宇治金時は、その王者と言える。
 白玉を載せたり、練乳をかけたりしても美味しい。

 通は、無着色のシロップをかけたスイ(みぞれ)を好む。

 古い俳句には、「かき氷」の呼称を用いず、「氷水」の呼称を用いたものが多い。
 実際、多くの歳時記は、今でも「氷水」を正規の季語とし、「かき氷」を副題としている。

 なお、副題の「夏氷」は、冬の季語「氷」と区別するための呼び方。


季語随想
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 本物の抹茶を惜しげなく使ったシロップをかけ…
 自家製のゆで小豆をたっぷり載せ…
 ぷるぷるの白玉を二つ三つ添え…
 濃厚な練乳をたっぷりと垂らす…

 そんな宇治金時があれば、まさに究極のかき氷と言えるだろう。

 実は、ある観光地で、これに近いかき氷と出会ったことがある。
 一杯千円近くしたが、たしかに絶品で忘れられない味であった。

 以来、私は、旅先などでかき氷を食べたくなると、時間がかかっても、この手のかき氷を置いていそうな店を、わざわざ探して回るようになった。
 炎天下を付き合わされる同行者にとってはさぞ迷惑な話である。

 究極にこだわる凝り性の人間は、そうでない人間にとっては、実に面倒くさく、扱いづらい存在である。
 私のこだわりは、たぶん周りの人にたびたび厄介な思いをさせているに違いない。

 でも、このこだわり、凝り性がなくなったら、私は俳句なんて創れなくなってしまうような気がする。 


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 かき氷は、じりじりと照りつける太陽から逃れ、店の中や長い庇(ひさし)の下などで賞味します。
 ですから、かき氷は、「市井の中の陰(かげ)」の似合う甘味であると言えるのではないでしょうか。

 私は、かき氷の俳句を詠むときは、「市井の中の陰(かげ)」をいかに味わい深く、あるいは面白く表現するかに、意識を集中させます。

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posted by 凡茶 at 01:19 | Comment(0) | 夏の季語(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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