コスモス (秋の季語:植物)

     秋桜(あきざくら)

コスモス
37秋の季語・植物-コスモス.jpg
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
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 メキシコ高原が原産のキク科の花。
 ヨーロッパに渡ったのちにコスモスと名付けられた。

 コスモスとはギリシャ語で「秩序」「美」などの意味を表わす言葉である。
 8枚の花弁が、2つの十字を45度ずらして重ねたような整然とした並びをしているから、この名がついたのだろうか?
 詳しいところはわからない。

 日本にコスモスがもたらされたのは明治時代と考えられており、意外に最近である。
 しかし、繁殖力が旺盛で空き地、路傍、川原など至る所に生えるため、日本の秋の景に、もはやすっかり馴染んだ。
 秋桜(あきざくら)という呼称も与えられ、俳人は好んでこの語を用いる。

 ピンク、白、赤の3色をよく目にするが、最近は黄色いものなども増えているようだ。


季語随想
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 もともとメキシコの高原で揺れていたコスモスが、今ではすっかり日本の秋の風景の一部になっている。
 高級感はないが、家の周り、路傍などに咲いて、私たちを癒してくれる。

 そんなコスモスを見ていると、もともとインドのものだったカレーや、中国のものだったラーメンが、今日の日本の庶民生活に欠かせない料理になっているのと、よく似ている気がする。

 外国からやってきたものを積極的に生活に取り込み、いつしか自分たちの日常の一部としてしまう強かさこそ、誇るべき日本文化の本質である。
 
 俳句をやっていると、昔から日本にあった言葉やものをしっかり守っていきたいという気持ちが強くなる。
 ただ、その一方で、外来のものを自分たちのものとして吸収していく日本文化のたくましさのことも、忘れないでおきたい。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 コスモスは美しい花を咲かせますが、その淡い色は、どこか寂しさを感じさせます。

  コスモスや山の向かふに母校あり (凡茶)
      向かふ=向こう

 また、コスモスは建物の周りや庭の隅など、極めて身近な場所に咲くため、生活臭さも帯びています。  

  コスモスを挟み漬け物談義縷々 (凡茶)
      挟み=はさみ  縷々=るる。会話などが途切れることなく長く続くさま。

 そして何より、コスモスという花は、見ているだけで心が落ち着き、優しい気持ちになれます。

  コスモスや広場の汽車に読書の子 (凡茶)



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posted by 凡茶 at 00:16 | Comment(0) | 秋の季語(植物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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