秋の季語<生活> 〜目次ページ〜

稲架
34秋の季語・生活・稲架(はざ)(ウェブ).jpg
        デジカメ写真

刈り取った稲を干すための木組を稲架(はざ)という。秋の季語。稲架は地方によって形が違って面白い。写真は長野県のもの。なお、東北地方の、一本の棒に稲束を寄せかけていく稲棒(ぼっち)は、蓑を着た小人が並んで立っているようで、ほほえましい。


掲載季語(50音順)

<あ行の季語>
秋団扇(あきうちわ)
芋煮会(いも煮会)

<は行の季語>
豊年



≪おすすめ商品≫

CASIO Ex-word 電子辞書
==============================
■ 俳句関連の充実した電子辞書です!


 以前は、句会・吟行といえば、辞書や歳時記などを持参しなければならず、これが結構重いものでした。

 しかし、今は歳時記入りの電子辞書が登場したおかげで、ずいぶん持ち物が軽くなりました。

 例えば、左の電子辞書には、次の歳時記が納められています。

   
現代俳句歳時記
   ホトトギス俳句季題便覧
   合本俳句歳時記第三版

 俳人にとっては実にありがたいですね!

 また、この電子辞書には、歳時記の他にも、各種の辞典文学作品等、さまざまなコンテンツが収められていて、とにかく飽きません。
 世の中便利になったものです。



季語めぐり 〜俳句歳時記〜 トップページへ
posted by 凡茶 at 15:04 | Comment(0) | 秋の季語(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


豊年 (秋の季語:生活)

     豊年(ほうねん) 豊作(ほうさく)
     豊の秋(とよのあき) 出来秋(できあき)

収穫間近の稲
34秋の季語・生活・豊年.jpg
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
==============================
 冷害、干ばつ、暴風雨などに遭わず、五穀、とくに米が豊作だった年を豊年という。
 秋の季語。

 昔の人たちにとって、穀物の作況は命を左右する一大事であった。
 ゆえに、豊作の喜びは、今とは比べ物にならない大きなものであった。

 現在は、栽培技術の進歩や品種改良などによって凶作が減ったこと、仮に凶作でも食料の輸入で生死にかかわる事態には陥らなくなったことから、一般国民の豊作を喜ぶ心、そして、百姓に感謝する心は薄らいできていると言われる。


季語随想
==============================
 1970年から2004年まで、米余り状態となった日本では減反(げんたん)が行われた。
 もし、こんな事実を知らされたら、豊作を願い、凶作を恐れて日々を過ごしてきた我々の祖先は、さぞ驚くであろう。

 そして、食料自給率の低さが懸念されているにもかかわらず、現代の日本人が、米食を離れ、輸入小麦から作った加工食品や輸入肉類を好んで食べる傾向を強めていると知ったら、我々の祖先はさぞ悲しむことだろう。

 ある資料によると、1960年頃、日本人は摂取カロリーの約5割を米に頼っていた。
 しかし、2007年現在、日本人の摂取するカロリーに占める米の割合は23%に過ぎないという。

 日本人の米離れの要因は、食生活の欧風化、小麦から作るラーメンやハンバーガーなどの外食産業の成長、ダイエットブーム、米を炊く時間の節約まで強いる忙しさなど、様々あると思われる。
 
 私は、日本人の米離れがこのまま進み、やがて米の国内生産量が激減して、輸入食料に頼り切った食生活になることを強く懸念している。

 もし、日本の米農業が廃れた後、食料供給国と日本が政治的にもめて、日本の食料輸入がストップしてしまったらと考えるとぞっとする。
 中国からレアアースの輸入をとめられて、日本のハイテク産業は大変な危機に陥ったが、食料で同様のことが起こったら、経済の危機どころではない。
 国民全体の命の危機である。

 日本人が米をたくさん食べ、そのために日本人が米をたくさん作る。
 そんな国創りに今から全力で取り組んでいく必要があるのではないだろうか。

 そのためには、米生産だけではなく、米消費を増やすための知恵を真剣に振り絞る必要がある。

 どうしたら日本人が再び米を食べるようになるか?
 
 ありとあらゆる食材が氾濫する現代日本において、そんなことを考える時が来ているような気がする。

 豊年を祈り、そして豊年を喜び、感謝する…
 私は、そんな日本を取り戻せるよう、俳人としてやれることをやっていきたい。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
==============================
 輸入食料の氾濫する現代日本では、豊年を心の底から喜ぶ人の数は、少なくなっているのかもしれません。
 しかし、「豊年」を季語に俳句を詠む場合は、やはり「喜び」に満ちた作品を作りたいと思います。

 私は、人々だけではなく、土、山、風、空… あらゆるものが豊年の喜びを分かち合ってくれていると信じた上で、目に映る景色を詠むように心がけています。
 以下の俳句においては、星たちも、空を舞う鳶(トビ)も、地上の豊年を一緒に喜んでいます。

  豊年の星見て待てる始発かな (凡茶)

  ややを負ふ子に豊年の鳶の笛 (凡茶)
      やや=赤ちゃん。 負ふ=おんぶすること。

 なお、「豊年」という季語は、それだけで金色の稲穂がなびく田園を連想させますので、稲穂の似合う景色を描くことを心がけたいと思います。



≪おすすめ・俳句の本≫

カラー版 初めての俳句の作り方
―写真を見ながらすぐ句作ができる
 石 寒太
==============================
■ 写真を見ながら俳句を勉強できる画期的な入門書です!


 俳句のきまりごとや技術的なこともしっかり学べる入門書ですが、この本の最大の長所は、写真が豊富であるという点です。

 俳句は、実際に風景や花などを見ながら勉強すると上達が早いのですが、この本があれば、家に居ながらにして、季節の景物を視覚で楽しみながら、俳句をひねることができます。

 今、大人気の一冊です。



季語めぐり 〜俳句歳時記〜 トップページへ
posted by 凡茶 at 20:09 | Comment(0) | 秋の季語(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


秋団扇(あきうちわ) (秋の季語:生活)

     秋うちは(秋うちわ) 団扇置く 捨て団扇 忘れ団扇

秋団扇
34秋の季語・生活・秋団扇(秋うちわ).jpg
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
==============================
 秋になって使われなくなった団扇を秋団扇(あきうちわ)と呼ぶ。
 単に団扇(うちわ)とすれば夏の季語。

 古くから使われる季語に「秋扇(あきおうぎ)」があるが、これより、生活感が強い。

 団扇置く、捨て団扇、忘れ団扇などの副題も「あはれ」を感じさせる。


季語随想
==============================
 子供の頃、暑くて寝苦しい夜には、私たち兄弟が寝付くまで、父がよく団扇(うちわ)で扇いでくれた。

 父の団扇から送られてくる風は、やわらかくてとても気持ちよかった。
 父の団扇の風を浴びると、すぐに眠りにつくことができた。

 父が言葉で優しさを説くことなど一度もなかったが、団扇の風が私たち兄弟に優しさと言うものをしっかり学ばせてくれた。

 夏の猛暑の中で団扇を扇いでいても、父のことを思い出したりはしないのだが、秋になり、静かな気持ちで団扇を手にすると…

 父の団扇が送りだす優しい風がとても懐かしくなる。

  親父似の歌手も白髪に団扇置く (凡茶)


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
==============================
 クーラーの普及したこの時代に、夏の季語として団扇(うちわ)に注目するということだけを見ても、俳人というのは特異な表現者です。

 ただ、それに飽き足らず、涼しくなってあまり見向きもされなくなった「秋」の団扇にも詩情を抱き、それを季語として積極的に詠んでいこうというのですから…

 俳句はなんとも懐の深い文芸です。

 秋団扇が俳人に詠ませようとするもの…
 それはやはり「 あはれ 」であると思われます。 

  やせぎすの猫の踏みゆく秋団扇 (凡茶)



≪おすすめ・俳句の本≫

今はじめる人のための俳句歳時記 新版 
==============================
■ 初心者のことを本当にわかっている歳時記です!


 これから俳句を始めてみようと思っている人、今後俳句を続けるかまだ決めかねているけど、とりあえず始めてみた人などのための歳時記です。

 @まず最初に使いこなせるようになりたい重要季語に的を絞っている、
 A覚えておきたい名句が例句として採用されている、
 B俳句Q&A・句会の方法など、初心者の知りたい情報を巻末にまとめてある、
 Cコンパクトで持ち運びに便利、
 D値段がお手頃


 …等、初心者がはじめに手元に置くには、最適の特徴を備えた歳時記です。

 「私が初学の頃にも、こんな歳時記があったらよかったのに…」と思える一冊です。



季語めぐり 〜俳句歳時記〜 トップページへ
posted by 凡茶 at 19:04 | Comment(0) | 秋の季語(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


芋煮会(いも煮会) (秋の季語:生活)

     芋煮(いも煮) 芋煮鍋(いも煮鍋)

34秋の季語・芋煮会(いも煮会)【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
==============================
 山形県や宮城県では、秋になると鉄鍋を持って川原などに出かけ、
石を集めて作った炉の上で、里芋のゴロゴロ入った汁鍋を作り、皆で味わう。

 これを芋煮会(いも煮会)という。

 山形では、里芋、牛肉、茸類の入った、醤油仕立ての芋煮(いも煮)が主流である。

 仙台(宮城)では、里芋、豚肉、野菜類の入った、味噌仕立ての芋煮(いも煮)が主流である。

 双方、地元の芋煮(いも煮)には相当の思い入れがある。
 ゆえに、山形や宮城では、どちらの県の芋煮(いも煮)の方が旨いなどと、軽々しく口にしないようにしたい(^^)。


季語随想
==============================
 学生時代を仙台で過ごした私は、何度か、友人らと芋煮会(いも煮会)を楽しんだ。

 鉄鍋を背負って亀のようになり、ある者は薪を、ある者は一升瓶を携え、大学から河原まで歩いていく。

 そして、適当な場所を見つけて里芋を煮込み、その鍋を囲んで酒を回す。

 友人の中には宮城県人も、山形県人もいたから、豚汁タイプの仙台風いも煮も、すき焼きタイプの山形風いも煮も両方作る。

 このとき、宮城県人には、仙台風も山形風も自然に受け入れ、地元流にこだわらない奴が多かったように思う。

 カレー味やキムチ味など、奇抜ないも煮を作るグループも多かった。

 でも、山形県人には、かたくなに山形流を推す奴が多かった。
 山形県人にとっては、仙台風は、いも煮ではなく、ただの豚汁らしい。

 いも煮について熱く持論を展開する山形県人は、じつにかわいかった。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
==============================
 芋煮会(いも煮会)という季語は、それだけで、よく晴れた空、広々として気持ちの良い川原、鍋を囲む人々の笑顔、東北地方ののんびりした空気を連想させます。

 ですから、芋煮会(いも煮会)の中で発見した、ほんのささいなことでも、そのまま言葉にしてやったら(写生したら)、それだけで、なかなかの俳句が出来上がります。

  親子して余るあごひも芋煮会 (凡茶)



≪おすすめ商品≫

CASIO Ex-word 電子辞書
==============================
■ 俳句関連の充実した電子辞書です!


 以前は、句会・吟行といえば、辞書や歳時記などを持参しなければならず、これが結構重いものでした。

 しかし、今は歳時記入りの電子辞書が登場したおかげで、ずいぶん持ち物が軽くなりました。

 例えば、左の電子辞書には、次の歳時記が納められています。

   
現代俳句歳時記
   ホトトギス俳句季題便覧
   合本俳句歳時記第三版

 俳人にとっては実にありがたいですね!

 また、この電子辞書には、歳時記の他にも、各種の辞典文学作品等、さまざまなコンテンツが収められていて、とにかく飽きません。
 世の中便利になったものです。



季語めぐり 〜俳句歳時記〜 トップページへ
posted by 凡茶 at 01:12 | Comment(0) | 秋の季語(生活) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする