冬の季語<時候> 〜目次ページ〜


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        デジカメ写真

冬の長いロシアの人々は、その楽しみ方を知っている。長い夜を利用し、室内で世界最高水準のバレエ、オペラ、小説を楽しむのだ。日本人も、もっと冬を楽しもう。おでんに熱燗、炬燵でみかん、ふとんでマンガ… 冬をいい季節にしたい。


掲載季語(50音順)

<か行の季語>
小春

<た行の季語>
短日

<は行の季語>
春近し・春隣
春待つ



≪おすすめ・俳句の本≫

カラー版 初めての俳句の作り方
―写真を見ながらすぐ句作ができる
 石 寒太著
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■ 写真を見ながら俳句を勉強できる画期的な入門書です!


 俳句のきまりごとや技術的なこともしっかり学べる入門書ですが、この本の最大の長所は、写真が豊富であるという点です。

 俳句は、実際に風景や花などを見ながら勉強すると上達が早いのですが、この本があれば、家に居ながらにして、季節の景物を視覚で楽しみながら、俳句をひねることができます。

 今、大人気の一冊です。



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posted by 凡茶 at 12:07 | Comment(0) | 冬の季語(時候) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


春近し・春隣 (冬の季語:時候)

     春隣(はるとなり) 春遠からず 春遠からじ

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        デジカメ写真


● 季語の意味・季語の解説

 冬の終わりに、すぐそこまで来ている春を感じて用いる季語。

 「春待つ」という季語が、まだ少し遠くにある春を待ちわびる主観的な季語であるのに対し、「春近し」は間近に迫っている春を五感で捉えている。

  春近し雪にて拭ふ靴の泥 (沢木欣一)

 「春隣」ともなると、もうすぐそこに立春が来ているといったニュアンスが強まる。
 春を肌で感じることができ、心が弾む。

  車窓より瀬戸の島山春隣 (星野立子) 
 

● 季語随想

 「情けは人の為ならず」ってことわざの意味、ちゃんとわかってる?

 「親切ってのは、巡り巡っていつか自分に返って来るから、誰にでも親切にすることが、結局は自分のためになるもんだ」って意味だよ。

 わしらの世代はね、このことわざを聞くと、何か胸にジーンと響いてくるものがあるんだよ。

 でも、最近は、このことわざを誤解して用いる人が増えてきたんだってね。

 「人に親切にすることは、結局その人のためにはならないから、親切になんてしない方がいいよ」

 そんな意味で、このことわざを用いる人が多くなってきたんだってね。

 この誤用が増えてきた背景に、単なる国語力の低下以外のものがあることは間違いなかろう。

 日本の社会全体の価値観の変化が、このことわざを人々に誤用させているのは明らかだ。

 近年、わしは、そんな世の中の変化に、怒りを覚えるようになっていた。

 「情けは人の為ならず」ってことわざが正しい意味で使われる日本を、もう一度取り戻したくて、いろんなことを方々(ほうぼう)で書いてきた。

 ただね、最近、ふと気付いたことがあるんです…。

 怒りにまかせてものを書いている時、自分の顔がずいぶん怖い顔になっていることに。

 怒りの生み出した言葉は、同じ怒りを持つ者の心には、しばしば強く響くことがある。

 でも、そうでない人にとっては、とげとげしくて、どうにも近寄りがたいものなんだよね。

 今、2012年の春を目前にして、光の濃くなってきた窓の外の空を見て、もっと笑顔でものを書いていこうかなあ、そんな風に思うようになりました。

 書いているわしも、読んで下さる皆様も、ついつい顔がほころぶような、そんな文章を増やしていこうかなと。

 怒りのにじんだ言葉で、人の気持ちを引き付けようなんてさ、わざと敵を設定して、その敵を叩くことで支持者の共感を得ようとする、近頃の政治屋さんと同じだもの…

 ああ… いかん、いかん!
 また、怖い顔になって、政治への不満など書きはじめていた。

 もうすぐ春だ。
 今年の春は、ゆるく、やわらかく、のんびりと、ほがらかにものを書いて過ごしましょう。

  水色の字の決意貼る春隣 (凡茶)


● 古今の俳句に学ぶ季語の活かし方

 春近し・春隣という季語の用い方について、むずかしく考える必要はありません。

 「ああ、春が近づいたなあ…」と感じた瞬間の景、事物をそのまま俳句に詠めばよいのです。

 ただし、「春近し」が冬の終わりに春の気配を感じ始めた時に用いるとよいのに対し、「春隣」は間近に迫った春の息づかいを、より生々しく感じている時に用いるのが適しているように思えます。

 その辺の使い分けを楽しめるようになると、俳句がますます面白くなるのではないでしょうか。

■ 「春近し」で詠んだ俳句

  雷木の減りつつもまた春近し (望月宋屋)
      雷木=すりこぎ。

  湖に春の近さの帆ありけり (松根東洋城)

  春近しそばかすの司書眼鏡替ふ (凡茶)

■ 「春隣」で詠んだ俳句

  叱られて目をつぶる猫春隣 (久保田万太郎)

  井戸水に杉の香まじる春隣 (福田甲子雄)

  踊子の入れ替はる闇春隣 (凡茶)

  薬屋に長話せり春隣 (凡茶)

 なお、「春遠からず」「春遠からじ」は、春の近づきを確信しながらも、「春近し」「春隣」より、少しだけ春が遠くにある印象を受けます。

■ 「春遠からず」「春遠からじ」で詠んだ俳句

  白き巨船きたれり春も遠からず (大野林火)
      巨船=ここでは「ふね」と読む。

  自転車で鮒来しよ春遠からじ (秋元不死男)



≪おすすめ・俳句の本≫

カラー版 新日本大歳時記 愛蔵版
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■ 写真・絵の豊富な大歳時記です!


 『カラー版 新日本大歳時記』は、かつて春・夏・秋・冬・新年の全5巻に分けて発売され、大ベストセラーとなった歳時記です。

 “愛蔵版”は、その内容が一冊にまとめられたもので、購入しやすい値段となりました。

 この歳時記は、季語の詳しい解説や古今の名句に加え、写真や絵も豊富に掲載されていて、俳句の勉強になるのはもちろんのこと、鑑賞していて飽きない芸術性の高い一冊でもあります。

 私は、愛蔵版が出る前の全5巻を持っているのですが、この歳時記のおかげで俳人としてスキルアップし、かつ、日本の風土と文化の素晴らしさを再確認することができました。
 この歳時記は、私の俳句生活におけるかけがえのないパートナーであり、大切な財産でもあります。


俳句がうまくなる100の発想法 ひらのこぼ著
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■ 似たような俳句ばかり作るようになってきたと感じたら、読むべき本です。


 この本の目次に並ぶタイトルから、ほんの一部を引っ張り出して並べてみます。

 「裏返してみる」「動物の顔を詠む」「ドラマを仕立てる」「天気予報をする」「強引に断定する」「名づけてしまう」…

 どうですか?
 目次の一部を眺めただけで、ハッと気付かされたような気になりませんでしたか?

 長い間俳句をやっているいと、「若い頃にも似たような俳句を作ったなあ…」と頻繁に感じるようになります。

 私もずっとそのような状態から抜け出せないでいましたが、この本と出合うことで、それまでの自分とは違った視点で、新鮮な俳句が詠めるようになってきたと感じています。

 俳句作者として10年ほど若返ることができたような、そんな気持ちになっています。

追記:
 著者のひらのこぼ氏は、他にも興味深い本をいくつか書いておられるので、以下に紹介しておきます。

俳句がどんどん湧いてくる100の発想法

俳句発想法 100の季語

俳句名人になりきり100の発想法





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posted by 凡茶 at 14:04 | Comment(1) | 冬の季語(時候) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


短日 (冬の季語:時候)

     短日(たんじつ) 日短(ひみじか)
     短景 暮早し 暮易し 日つまる

湖畔の短日
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        デジカメ写真


● 季語の意味・季語の解説

 冬はあっと言う間に日が暮れてしまい、昼が随分と短く感じられる。
 その感覚を短日と言う。

 短日の感覚は、日に日に昼間が短くなるのを実感する11月中頃から強くなる。
 そして、最も昼の時間が短い冬至の頃に極まる。

 この感じは、正月、小正月を過ぎ、「日脚伸ぶ」の感覚が得られるようになる1月中頃にはだいぶ弱まる。

 昼の短さは、裏返せば夜の長さであるから、「短日」が冬の季語であるなら、「夜長」も冬の季語でいいと思う人もいるかもしれない。

 しかし、歳時記では、夜長は秋の季語に分類されている。

 あっと言う間に夜が明けてしまう夏の直後の秋の方が、実際には最も夜の長い冬よりも、夜長の静かさを満喫する気持ちが高まるからであろう。

 「日永」(ひなが)が春の季語、「短夜」(みじかよ)が夏の季語になっていることも併せて、日本人の季節感の細やかさを感じる。


● 季語随想

 日の短い12月ともなると、定時に仕事を終え職場を出ても、すでに都会は夜の光で溢れていた。

 年末年始の品々を飾る商店街にも、甘いクリスマスムードを演出する表通りにも、ボーナスが出て気が大きくなったサラリーマンでごった返す裏通りにも、宝石のような光が散りばめられていた。

 人混みが苦手で田舎に引っ込み、もう何年も都会から遠ざかっているこの私でさえ、日が短くなるとあの街騒(まちざい)が懐かしくなる。

 ネオンが、威勢のいい売り声が、なれなれしい客引きが、街角で売る肉まんが、ガード下の焼き鳥が、恋しくてたまらなくなる。

 国民みんなに活力と笑顔があった一億総中流の時代の、都会の街騒が懐かしい。

 一億の中流市民が、労働者としても消費者としても産業を盛り上げ、産業もまた人々の生活を支えた時代の、師走の街騒が懐かしい。

  短日やラの字灯らぬラーメン屋 (凡茶) 


● 古今の俳句に学ぶ季語の活かし方

 歳時記をめくると、座五が「日短=(ひ・み・じ・か)」の四字、すなわち字足らずになっている俳句がいくつも見られます。
 例えば、次のような俳句です。

  買物はたのしいそがし日短 (星野立子)

  人間は管より成れる日短 (川崎展宏)

 これは、日短は、「ひぃみじか」のように、「ひ」と「み」のあいだに「い」に近い音を入れて、五音のように読むこともできるからです。
 関西弁で日短を発音するとこうなります。

 あるいは、日短かは、「ひ_みじか」のように、「ひ」の字と「み」の字のあいだに「間(ま)」をとって、五音のように読むこともできます。
 ですから、字足らずが気になりません。

 こうすると、短日らしいせわしなさが出て、かえって面白い句になることがあります。

 ところで、せわしなさと言えば、一茶の次の句が思い出されます。

  日短やかせぐに追ひつく貧乏神 (小林一茶)

 一茶らしい、生活臭あふれる句です。

 俳句の醍醐味は何と言っても自然詠ですが、せわしなさを詠む短日と言う季語については、生活や社会の断片を詠むのに適していると言えそうです。

  短日や水仕にあかぬ女の手 (西島麦南)
      水仕=すいし。台所の水仕事。

  短日やラの字灯らぬラーメン屋 (凡茶)


≪おすすめ歳時記(初心者向け)≫

今はじめる人のための俳句歳時記 新版 
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■ 初心者のことを本当にわかっている歳時記です!


 これから俳句を始めてみようと思っている人、今後俳句を続けるかまだ決めかねているけど、とりあえず始めてみた人などのための歳時記です。

 @まず最初に使いこなせるようになりたい重要季語に的を絞っている、
 A覚えておきたい名句が例句として採用されている、
 B俳句Q&A・句会の方法など、初心者の知りたい情報を巻末にまとめてある、
 Cコンパクトで持ち運びに便利、
 D値段がお手頃


 …等、初心者がはじめに手元に置くには、最適の特徴を備えた歳時記です。

 「私が初学の頃にも、こんな歳時記があったらよかったのに…」と思える一冊です。



≪おすすめ歳時記(初心者&上級者向け)≫

合本俳句歳時記 第四版
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■ 春夏秋冬・新年… コンパクトな一冊に日本の四季が詰まっています!


 合本俳句歳時記は、持ち運びに便利なサイズで、値段も手頃なのに、春夏秋冬・新年、全ての季節の季語が掲載されています。

 大学の俳句会に参加するようになった私が、初めて買った歳時記も合本俳句歳時記でした。

 踏青(春の季語)、薄暑(夏の季語)などそれまで知らなかった言葉や、髪洗ふ(夏の季語)、木の葉髪(冬の季語)など意外な季語と出会うことができ、毎晩、夢中になってページをめくったことを覚えています。

 当時の私が買ったのは第二版でしたが、左の『合本俳句歳時記・第四版』は、季語の解説や掲載されている類語がさらに充実し、初心者にも上級者にもお薦めです。
 これから俳句に誘ってみようと思っているお友達へのプレゼントにも最適です。



≪おすすめ歳時記(上級者向け)≫

カラー版 新日本大歳時記 愛蔵版
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■ 写真・絵の豊富な大歳時記です!


 『カラー版 新日本大歳時記』は、かつて春・夏・秋・冬・新年の全5巻に分けて発売され、大ベストセラーとなった歳時記です。

 “愛蔵版”は、その内容が一冊にまとめられたもので、購入しやすい値段となりました。

 この歳時記は、季語の詳しい解説や古今の名句に加え、写真や絵も豊富に掲載されていて、俳句の勉強になるのはもちろんのこと、鑑賞していて飽きない芸術性の高い一冊でもあります。

 私は、愛蔵版が出る前の全5巻を持っているのですが、この歳時記のおかげで俳人としてスキルアップし、かつ、日本の風土と文化の素晴らしさを再確認することができました。
 この歳時記は、私の俳句生活におけるかけがえのないパートナーであり、大切な財産でもあります。




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posted by 凡茶 at 17:40 | Comment(0) | 冬の季語(時候) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


春待つ (冬の季語:時候)

     春を待つ 待つ春 待春(たいしゅん)

春待つ
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        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
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 寒い寒い冬のさなかに、暖かい春を待つこと。

「春近し」が身近に迫った春を実感しているのに対し、「春待つ」は冬の寒さに耐えながら春に思いを馳せている。


季語随想
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 人生にも必ず冬は訪れる。
 誰にも必ず辛い時がある。

 そんな時、はじめから気丈にがんばることはない。
 明るく振る舞うことはない。

 愚痴をたれる相手がいるならたれればいい。
 泣きたきゃ、部屋に逃げ込んでむせび泣くのもいい。
 買ったばかりのノートに八つ当たりしたっていい。

 はじめは「冬嘆く」でいい。
 そんな季語は無いんだけれど…。

 そのうち嘆くことが馬鹿らしくなってきたら、
 今度はじっと耐えればいい。

 思えば私が尊敬している人たちは、みんな耐えるということを知っている人。
 みんな何かに耐えてきた人たちなんだよな…

 嘆くだけ嘆いたあとは「冬耐ふ」で。
 そんな季語も無いんだけれど、いい言葉でしょ?

 冬の寒さを耐え続けていると、心は自然と春に向くようになる。

 冬を耐えていた心は、おのずから春を待つ心へと姿を変えていく。

 「冬耐ふ」は「春待つ」のさなぎなのだ。

 春待つ… いい季語だ。いい言葉だ。

 冬のさなかに春を待つ心さえ芽生えれば…
 人は春をたぐり寄せるために、動き始めることができるものだ。

 春を待つ心が芽生えてくるまで、
 じっと冬を耐え続けよう。

  春を待つ引き出しの石握りしめ (凡茶)


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
==============================
 「春待つ」という季語は抒情的な季語です。
 ですから、それ以上の感情は述べようとせず、物に託して春を待つ心を表現したいと思います。

 江戸時代の僧で俳人の浪化は書物の小口(こぐちとは、書物の背でない側。指でページをめくる側)、同じく江戸時代の俳人小林一茶は犬の張り子(紙で作った中空の人形)、そして私は小さな石ころに託して、春を待つ心を詠みあげました。

  待つ春や机にそろふ書の小口 (浪化)

  口あけて春を待つらん犬張子 (一茶)

  春を待つ引き出しの石握りしめ (凡茶)



≪おすすめ・俳句の本≫

合本俳句歳時記 第四版
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 踏青(春の季語)、薄暑(夏の季語)などそれまで知らなかった言葉や、髪洗ふ(夏の季語)、木の葉髪(冬の季語)など意外な季語と出会うことができ、毎晩、夢中になってページをめくったことを覚えています。

 当時の私が買ったのは第二版でしたが、左の『合本俳句歳時記・第四版』は、季語の解説や掲載されている類語がさらに充実し、初心者にも上級者にもお薦めです。
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posted by 凡茶 at 01:48 | Comment(1) | 冬の季語(時候) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


小春 (冬の季語:時候)

     小春 小春日 小春日和 小六月

小春
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季語の意味・季語の解説
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 小春、小六月は陰暦十月(神無月=現在の11月頃)の異名ですが、一般的には、立冬を過ぎたあとの、よく晴れて春のように暖かい日々のことを指します。
 俳句でも、そのイメージで詠まれることがほとんどです。


季語随想
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 寒い冬を迎える覚悟を決め、部屋ごとにこたつを作り、家中にストーブを置きました。

 そのあとで、天が授けてくれた小春日和…

 こわばっていた胸の中の何かが、日の光にほぐされていくような感じがします。

 考えるてみると、最近の私は、

 「人にとって一番大切なものは優しさと思いやりなんだ」って、

 自信を持って身近な子供たちに言えなくなっていました。

 こわばっていた胸の中の何かが、ほぐされていくような小春日和、久々に街へ繰り出し、人々の笑顔を見たくなりました。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 小春という季語は暖かさや明るさを連想させ、俳句を詠む人の心も、読む人の心も優しくさせます。
 しかし、その過ごしやすい日和は長続きしないため、どこか「はかなさ」も帯びています。

 季語の持つ暖かさ、明るさ、優しさとも響きあい、はかなさとも響きあうような刹那や景を詠みあげたいものです。

  古家のゆがみを直す小春かな (与謝蕪村)

  村々は茶色に霞む小春かな (建部涼袋)

  海の音一日遠き小春かな (加藤暁台)

  小春日や匙に掬ひし介護粥 (凡茶)

  観覧車より小春日の大東京 (凡茶)

  切抜きの裏に川柳小六月 (凡茶)



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posted by 凡茶 at 02:11 | Comment(0) | 冬の季語(時候) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする