白鳥・水鳥 (冬の季語:動物)

     白鳥…スワン,鵠(くぐい)
     水鳥…浮寝鳥(うきねどり)

白鳥・水鳥
46冬の季語・動物・白鳥と水鳥.JPG
        デジカメ写真


季語の意味・季語の解説
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 湖、沼、川など、水の上で暮らす鳥を水鳥という。

 鴨(かも)、雁(がん)など、水鳥の多くは秋に北方のシベリアなどからやってきて日本で冬を越し、春になると北へ帰っていく。
 そのため、水鳥は冬の季語とされる。

 水面に悠々と浮かぶ姿から浮寝鳥(うきねどり)などとも呼ばれる。

 こうした水鳥の中でひときわ体が大きく、その眩しいほどの白さから人目を引くのが白鳥である。

 オオハクチョウ、コハクチョウ、コブハクチョウなどの種類があり、古くは「鵠(くぐい)」と呼ばれていた。


季語随想
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 まずは一羽の白鳥をじっと見つめてみよう。

 自ら光を放っているかのような純白の体。
 細くすらっと伸びた首。
 黒いつぶらな瞳。

 白鳥は大きくて美しい水鳥である。

 次は他の水鳥たちと一緒に白鳥を見つめてみよう。

 鴨や雁など白鳥よりずっと小さい水鳥たちは、白鳥を全く恐れてはいない。

 白鳥のすぐそばで悠々と水に体を浮かべている。

 白鳥は自らの大きさ、強さを、人間や国家のように怖さに変えるようなことは決してしない。

 白鳥は、大きくて、美しい、水鳥である。 


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 野生動物は、見たいと思ってすぐに見つかるものではありません。
 ですから、俳句会の兼題(持ち寄る俳句に入れるように前もって指示された季語)が動物だったりすると、困ってしまう方も多いでしょう。

 しかし、水鳥は、飛来する場所がだいたい決まっていますから、図書館やインターネットで身近な飛来地を調べて足を運ぶことができます。
 水上に気持ちよさそうにしている姿をじっくり観察して、俳句を詠んでみましょう。

 私は、白鳥など水鳥の句を作りたいときは、近くの湖で、実際に鳥たちを観察して写生句を詠むようにしています。

  水鳥を集めてしやがむ茶髪の子 (凡茶)
      しやがむ=しゃがむ

  氷上を白鳥何も無き方へ (凡茶)

 二句目は、本来避けた方が良いとされる“季重なり”の句ですが(「白鳥」「氷」と、冬の季語が二つ入ってます)、今回は、感動を忠実に俳句にしてみました。

氷上を歩き始めた白鳥
46冬の季語・動物・白鳥.JPG
        デジカメ写真



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posted by 凡茶 at 03:31 | Comment(0) | 冬の季語(動物) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


河豚(ふぐ) (冬の季語・動物)

     ふく ふぐ鍋 ふぐちり てっちり ふぐ刺

河豚(ふぐ)
46冬の季語・動物・ふぐ【イラスト】.jpg
        パソコン絵画


季語の意味・季語の解説
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 おちょぼ口で腹が膨れ上がっており、見た目がなんともユーモラスな魚。
 
 引き締まった白い身や、ゼラチン質の皮は極めて美味であるが、肝臓や卵巣などには猛毒があるので、ふぐ調理師免許を持った料理人が調理しなければならない。

 「当たると死ぬ」ことから「鉄砲」が連想されるため、ふぐ鍋(ふぐちり)を「てっちり」、ふぐ刺しを「てっさ」と呼んだりする。

 名産地の下関では、「ふく」と呼ぶ。

ふぐ鍋(ふぐちり・てっちり)
46冬の季語・動物・ふぐ(ふぐ鍋・てっちり)(ウェブ).jpg
        デジカメ写真


季語随想
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 私が知っている限り、ふぐより旨い魚は無い。

 しつこさは皆無なのに旨みの豊富な白身は引き締まっており、ふぐちりでも、ふぐ刺しでも、存分にプリプリ感が味わえる。
 ポン酢、あさつき、もみじおろしでいただきたい。

 また、ふぐの白子は濃厚でとろけるような旨みが味わえる。
 値は張るが、何年に一度かはどうしても食いたい。

 私は、大阪で弟と、浅草で親友とふぐの白子の味わったことがあるが、フランスのストラスブールで食べたフォアグラにも、決して負けていない味であった。

 こんなに旨い魚なのだから、もし猛毒さえなかったら肝もきっと旨いに違いないが、美食のために死ぬわけにもいかない。

 そこで、私は、ふぐの代わりに「かわはぎの肝」を楽しむようにしている。
 ゆでた肝を醤油に解いて、刺身につけて食うのが一般的であるが、一度は、醤油に解かずに、塊のまま味わってみてほしい。
 これまた、ふぐの白子に勝るとも劣らぬ美味である。


季語の用い方・俳句の作り方のポイント
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 ふぐを詠んだ俳句には、「ユーモラスな丸い姿」を詠んだ句や、背後に「毒」を意識させる句やが多いようです。

 次の加舎白雄(江戸時代中期の俳人)の句は、どちらかというと前者でしょうか?

  河豚提げて竹の中道誰が子ぞ (白雄)

 次の句は後者です。作者は私です。

  ふぐ刺しを貼る贋作の大絵皿 (凡茶)

 「姿」「毒」のどちらを詠むにしても、ふぐの俳句には、遊び心があるとよいですね。



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